放物型部分群のLevi商の表現が,より大きな放物型部分群の表現に拡張できることがある.明らかなのが自明表現の場合で,この場合は全体まで伸びる.伸びるような最大の放物型部分群は,ルート系の言葉で書くことができる.どっかにあるかと思い,必要になった時に探してみたけど,見つけられなくてちょっとびっくりした.そのとき必要になったのはもう少しシンプルな場合で,ルート系が直行するようにと分解していて,上のがに対応する放物型部分群な場合.この場合,に対応する放物型部分群のLevi部分をとして,を(位相群としての)交換子群,を極小放物型部分群のLevi部分群とすると,もしが上自明ならば,はへの拡張であって,が自明に作用するものを持つ.
ということのHecke環バージョンが必要で以前考えた.のLevi部分群のHecke環はのHecke環に入るわけではないので,「拡張である」ということの意味は非自明である.放物型誘導表現をというように定義していたので,の拡張がに入るようにと上で一致するようにという条件を課した.(はの冪単根基のコンパクト部分群を広げるような元全体に台を持つHecke環.)これはうまく機能した.
そのときは気づかなかったのだが,先週話していたら,どうも妙だということに気がついた.最初の拡張の定義は,正ルート系をどうとったかは関係ない.一方で,は正ルート系の取り方に依存する.どうも話した結果,正ルート系に依存せずに定義を書くことができるようだ.もちろん上での定義は正ルート系に依存しない定義と一致する.最初に考えたときに気づくべきだったなぁ.
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