2016年3月19日

ブルバキセミナーでWilliamsonの話を聞いてきた.Hodge理論的分解定理の証明について.分解定理はスムーズかつ固有な射$f\colon X\to Y$に対して$f_*\mathbb{R}_X$が半単純という定理で,最初の証明はウェイトを使ったもの.それの別証明を紹介します,という内容.$\dim Y$と$f$がどのくらいsemi-smallかの二つに関する帰納法なんだそうだ.というわけでbasis stepは$\dim Y = 0$の時(当たり前)と$f$がsemi-smallの時.$f$がsemi-smallの時の話をしておわっていた.この場合,たとえば$\dim X = 2m$が偶数で,$y\in Y$が$\dim f^{-1}(y) = m$とすると,$i_{y*}\mathbb{R}$が$f_*\mathbb{R}_X$の直和因子に入ることを示すことになる(後は帰納法とかでどうにかする).これは$\mathrm{Hom}(i_{y*}\mathbb{R},f_*\mathbb{R}_X)\times \mathrm{Hom}(f_*\mathbb{R}_X,i_{y*}\mathbb{R})\to \mathrm{End}(i_{y*}\mathbb{R}) = \mathbb{R}$が非退化ということから従う.このparingがファイバーにおけるinersection formの計算と見なせ(ここで偏屈層とかの計算だったのがモロに幾何的な対象になる!),更に$X$内で計算することで,実は正定値か負定値になって,特に非退化なんだそうだ.とノートをとっていないので間違っているかも.

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントの追加にはサードパーティーCookieの許可が必要です