週頭から京都に来ています.幾何学的表現論の集会で,みんなして幾何学的表現論という感じ.有限複素鏡映群に対するHecke環の次元がもとの群と一致するという予想に関する話をLosevがしていた.どうも有限次元になることすら自明ではにらしく,びっくり.係数体の標数が0の場合は(分類を使って)示されているらしいのだけど,分類によらない証明ということだった.主定理は,Hecke環がただ一つの有限次元商を持ち,その次元が群の位数と一致するというもの.従って有限次元であることさえ示せばよいことになるようだ.証明はKZ関手(その像は有限次元Hecke環加群の圏に入る)がessentially surjectiveであることを示すという方針.これとKZ関手を表現する加群のEnd環の次元が,もともとの複素鏡映群の位数になるという定理(これは昔から知られている)ことから出るのだそうだ.
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