この前の$D^\times$の既約表現が有限次元なの,こんな感じでしょうか.$G$を位相群,$Z$をその中心とし,次を仮定する:$G/Z$はコンパクトで,あるコンパクト部分群$Z_0$が存在して$Z/Z_0$は有限生成.このとき$G$の既約スムーズ表現$\pi$は有限次元である.
まず$G = Z$の時を示す.$0$でない$v\in \pi$をとると,$\pi = \langle Zv\rangle$は$Z/\mathrm{Stab}_Z(v)$表現.$Z/\mathrm{Stab}_Z(v)$は$Z_0$の存在により有限生成なので,既約表現は一次元である.
一般の場合を示す.やはり$0$でない$v\in \pi$をとると,$\langle Gv\rangle = \pi$.$G/\mathrm{Stab}_G(v)Z$(これは有限集合)の代表元を$g_1,\ldots,g_r$とすると,$\pi = CZg_1v + \cdots + CZg_rv$($C$は係数体).よって$\pi$は$Z$の表現として有限生成なので,$Z$表現としての既約商$\pi\twoheadrightarrow \nu$が存在する.既に示したことより$\nu$は一次元で,また単射$\pi \hookrightarrow \mathrm{Ind}_Z^G\nu$が存在する.これより$Z$は$\pi$に$\nu$で作用する.よって$\pi = CZg_1v + \cdots + CZg_rv = Cg_1v + \cdots + Cg_rv$となり,$\pi$も有限次元.
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントの追加にはサードパーティーCookieの許可が必要です