2022年4月5日

koma-script,目次のカスタマイズ.tocbasicパッケージを使うことでも利用可能.

目次は\DeclareTOCStyleEntry[<options>]{<style>}{<見出し命令名>}で使う.\DeclareSectionCommandtocstyleとは何だったのかという気もするが…….<style>が基本となるスタイルで,それに<option>を加えていく.<見出し命令名>にはfigure>tableも指定可能.

なお,設定を省略した場合には現在の設定が使われるのは\DeclareSectionCommandと同様.

スタイルとオプション

次のオプションはスタイルによらず指定できる.

  • level:この値がtocdepthカウンタ以下ならば出力される.
  • indent:寸法が指定できて左の空き.
tocline

イメージする目次に近いやつ.一番カスタマイズができて,次のオプションが指定可能.

  • rightindent:寸法が指定できて目次部分の右の空き.ページ数を含む行はインデントされない.
  • dynindent=[true/false]:これがtrueならばインデント量が自動で決まる.このときindentオプションの値はインデントの最小値になる.
  • beforeakip:前空きを寸法で指定.
  • breakafternumber=[true/false]trueならば目次のラベル直後に改行が入る.
  • numwidth:寸法を指定.ラベル部分の長さ.
  • dynnumwidth:ラベル部分の長さを自動で決めるか.これがtrueの場合numwidthは最低値を意味することになる.
  • linefill:目次本体とページ番号の間に入る命令.実際には\hfilを指定して点線を消すか,\TOCLineLeaderFill[<leader>]により(点々ではなく)<leader>が並べるかどっちかかと思う.
  • pagenumberbox:ページ番号をカスタマイズするために使う.一つの引数をとる命令を指定する.例えばpagenumberbox=\fboxとするとページ番号が□で囲まれる.
  • pagenumberformat:ページ番号のフォントを指定する.
  • pagenumberwidth:ページ番号の幅を寸法で指定する.pagenumberboxがデフォルトのものでないと意味を持たない.
  • entrynumberformat:一つの引数をとる命令を指定する.ラベル部分を変化させる.
  • entryformat:一つの引数をとる命令を指定する.目次部分(ラベルも含む)を変化させる.
dottedtocline

点々のあるtocline

undottedtocline

点々のないtocline

largetocline

でかいundottedtocline

gobble

出力されない目次.

toctext

改行されないで並んでいく目次.次のオプションが指定可能.

  • rightindent:寸法が指定できて右空き.
  • beforeakip:前空きを寸法で指定.
  • pagenumberformat:ページ番号のフォントを指定する.
  • entrynumberformat:一つの引数をとる命令を指定する.ラベル部分を変化させる.
  • entryformat:一つの引数をとる命令を指定する.目次部分(ラベル,ページ数も含む)を変化させる.
  • numsep:ラベルと見出し文字列の間の空きを寸法で指定する.

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