セミナー.$GL_n$(F)と$GL_m(D)$の場合にJacquet-Langlands対応とmodulo $\ell$との整合性.$\bar{\mathbb{Q}}_\ell$上の表現が群の作用で不変な$\bar{\mathbb{Z}}_\ell$格子を持つときentierといい,さらにそのときその格子をmod lしたものの半単純化を$r_\ell(\pi)$と書く.主定理は次の通り.$\pi_\ell$をJacquet-Langlands対応としたとき(1) $\delta$がentireと$\pi_\ell(\delta)$がentierは同値.(2) $\delta_1,\delta_2$がentierならば$r_\ell(\delta_1) = r_\ell(\delta_2)$と$r_\ell(\pi_\ell(\delta_1)) = r_\ell(\pi_\ell(\delta_2))$は同値.
指標みたいなのを使うと「mod $\ell$なJacquet-Langlands対応」(それそのものか知らないけど)の存在が示せ,これから同値の片方が出る.逆は数勘定をしていたように思える.表現$\tau$を固定し,mod $\ell$でそれと一致するものの数(up to 不分岐指標の捻り)を$t(\tau)$と書くと,$t(\tau) = t(\pi_\ell(\tau))$となることを示す.上から$t(\tau)\le t(\pi_\ell(\tau))$で.一方$t(\tau)$をある程度具体的に書く式があって,それを使って逆の不等式を得ているように見えた.
来週はお休み.
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